コラム32:事務局員 長井 健治

保育園の待機児童について

2014.2.26 事務局員 長井 健治

 昨年(2013年)末に長女が2歳になりました。この時期は「魔の2歳児」と言われるように、長女も自我が目覚め始めヤダヤダが増え親として手を焼くようなことも多くなってきました。

 そんな彼女は0歳児の時から保育園に通っています。「幸運にも」私たち夫婦の第一希望であった認可保育所に入所できました。地域の待機児童の多さは耳にしていましたので、入所の結果通知が届いたときの緊張と安堵感は相当なものでした。

 その保育園には国の基準よりも多い保育士がいて、広くはないものの園庭があり大きな銀杏の木が植えられています。大通りから一本中に入った商店街の隅に位置しており車の騒音などは聞こえません。それだけでも親としては安心です。まわりでは希望の園に決まらなかったり、育休を延長せざるを得なくなったりしている家族が少なくありません。子どもの健やかな成長を望む思いは一緒なので、他人事とは思えず、心が痛みます。

 今年2月に誕生した舛添東京都知事は、就任会見で待機児童を4年間でゼロにする目標を掲げました。児童福祉法24条は自治体に保育を行う「責任」を課しています。ぜひ都としても積極的に対策をとってほしいところですが、舛添氏は、その対策として、線路の高架下を利用した駅の保育所設置を進めていくと言っています。

 私は昨年、実際にある高架下の保育園の現状について、専門家の報告を聞きました。園の建物内は防音設備がされているが、列車運行のピーク時など建物全体の振動は避けられないこと。アスファルト上に敷き詰めた薄い人工芝の園庭の中央には高架の柱がそびえていて、子どもがぶつかったときの衝撃を和らげるために段ボールを柱に貼り付けていること。高架の下にあるため日照時間がひどく少ないこと、など。このような園の環境を一概に否定するわけではありませんが、一人の親としては感覚的にどうなのかなと心配になってしまいます。

 来年からは子ども・子育て新制度が実施されます。この制度によってますます保育に「格差」が生まれる可能性が高いとのことです。

 待機児童の問題を解消する上で保育所の増設は不可欠ですが、親の状況などによって子どもの保育に差が生じることのないよう、子どもにとっての最善の環境を考えた認可基準の保育所の増設を国や地方自治体には進めていってほしいと思います。

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