わすれないでいたいこと

 毎年、7月26日になると相模原の津久井やまゆり園の事件で突然命を絶たれた19名の方々、ご家族に想いを馳せ、追悼の想いで一日を過ごします。
 この事件の特徴は、警察が被害者を一律に匿名で公表するという異例の対応をとったことだったと思います。そこに根深い社会の歪みを感ぜざるを得ませんでした。
 簡単に話せることではありませんが、匿名にせざるを得なかった社会の厳しい視線があること、遺族の方々が置かれている現実があること。何よりも、そこに蓋をしたことに、事件の本質があるのではないかと思いました。

 4年経った今、一部のご遺族の方が被害者のことを語り始めて下さっています。亡くなったひとりひとりの方がどんな表情をしていたのか、どんなことが好きで、苦手だったのか等々、どのような時間を過ごし、人生を送っていたのか知りたいと思います。
 事件の事を思うと心がえぐられるような悲しい気持ちになりますが、これからも犠牲者のことを想い続け、「じぶんごと」として捉えていこうと思っています。
 偏見や差別心は誰もが少なからず持っているもので、無くならないものだと思いますが、ハンディをもっているからといって不幸だと決めつけてしまうことや無関心でいることはちがうのだろうと思います。

 コロナ禍で、人は人と関わって生きていくことが大切だと再認識したと同時に、人はそれぞれ異なる価値観を持っていることも改めて実感しました。多様な人達と暮らしていくためにはどうしたらいいのか、認め合うって何だろう…?と度々考えさせられた時期でもありました。

 すこし話は変わりますが、今年のひめしゃら法律事務所のニュースの対談は、株式会社サイボウズの青野社長でした。男性ではじめて夫婦別姓の訴訟を起こした青野社長ですが、お話の中で一番心に残ったのは「多様性を認める」というコトバには違和感を覚える、「人はそもそも多様だよね!」と仰っていたことでした。
 差別はなかなか世の中からなくならないし、他者を「理解して、認めること」ってむずかしい。
 それよりも、人はみんな違う、違った一人一人がしあわせになるために、誰もが主体的に選択できるような社会になるように実績をつくっていく。そうした前向きな言葉と行動力にとてもとても勇気を頂きました。
 ニュースはこれから発行予定ですので、ぜひご覧いただければと思います。

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コロナ禍での裁判所における期日運営

 令和2年1月16日、初めて日本国内での感染確認が認められたコロナウィルスは、気がつけばみるみる感染者を増やし、4月8日には、政府により緊急事態宣言が発令されたことは皆様の記憶にあると思います。コロナ渦そして緊急事態宣言…

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